ポーランド・ズローチでのキャリー・トレード

ポーランド・ズローチでのキャリー・トレード

ポーランド・ズローチでのキャリー・トレード

1995年中半以降、ポーランドはズローチ防衛のために、クローリング通貨バスケット(米ドル45%、ドイツマルク35%、英ポンド10%、フランスフラン5%、スイスフラン5%)へのペグ制度を採用していた。このバスケットに対して、1ヵ月0.65%の上下変動幅を設けていた。 1998年前半、ポーランドの経済が好調であり、ズローチの割安感を見て投機家はポーランド債券(長めのポーランド政府債券)投資を始めた。 1998年前半ではイールドは20%を超えていたから、海外の投資家には魅力であった。

 

この資金流人でズローチが買われ、ポーランド中銀はズローチ売りの介入を行った。この結果、ズローチが市場に流れ、中銀は短期債券を発行して資金の不胎化を図った。この動きが収まったのが1998年8月のロシア危機であった。投資家は東欧の資産の売りを始め、ズローチを利用したキャリー・トレードも解消の動きを見せた。

最新の為替相場情報

米連邦債務の上限引き上げ問題をめぐる与野党の協議が難航し、米国が債務不履行に陥るとの懸念が背景。為替相場の欧州時間で格付け会社ムーディーズがギリシャ国債の長期信用格付けを引き下げたことが再び意識され、序盤ユーロ売りが優勢。ユーロ/ドルは一時1.4326ドルまで下落しこの日の安値を更新した。その後、資源国通貨を中心に米ドル売りが優勢となり、他の通貨へ波及した。一方、ドル/円は上値が重く、78円25銭近辺で揉み合いとなった。

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